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YOSHI

「坂本龍一 音を視る 時を聴く」

2025.03.08

先日、昨年末から気になっていたこちらへ。

坂本龍一氏による過去最大規模の個展「坂本龍一 音を視る 時を聴く」。
場所は清澄白河にある「東京都現代美術館」。

美術館は色々行きますが、東京都現代美術館はお初です。

美術館は東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」より徒歩9分。

せっかく清澄白河まで来たのだから、寄り道をし美味しいバゲットも調達。
結果、徒歩30分ほど。
まあまあ歩きました。

今回の個展は非常に人気が高いと聞いていましたが会場の外には人だかりはなく意外と静か。

と思いきや、美術館の中は人、人、人。

日付指定のオンラインチケットを購入していましたが、会場に入るのに30分待ち。
当日券だとチケットを買うのにさらに40分待ち。

3連休のど真ん中というのもありますが、かなりの混雑ぶり。
坂本氏の人気の高さが伺えます。

生前、東京都現代美術館のために展覧会構想を遺していたという坂本氏。
今回はその構想のもと、「音と時間」をテーマとした最大規模の個展開催が実現しました。

今回の個展は、坂本氏と国内外のアーティストがコラボレーションした体験型インスタレーション作品が紹介されています。

空間全体を使い、立体的・視覚的に表現された現代美術のひとつであるインスタレーション。
目で耳で肌で感じ、五感が研ぎ澄まされるそんな貴重な体験となりました。

全12のインスタレーション作品からなる本展。

《TIME TIME》《async–immersion tokyo》は、坂本氏の没後、東京都現代美術館の展示空間にあわせて再構成された新作だそう。

撮影禁止の作品も多く、全ては紹介出来ませんがそのいくつかを。

《async–volume》
暗い部屋の中で光る24台のiPhoneやiPad。
そこに映し出されているのは、2017年に発表されたアルバム「async」制作のために多くの時間を過ごしたニューヨークのスタジオやリビングなどの風景。

映像の一つ一つに耳を近づけると、そこからはそれぞれの場所の環境音とともにアルバム楽曲の音素材がミックスされたサウンドが聞こえてきます。

どの映像にも坂本氏の姿は映っていませんが、本人を取り巻く風景や痕跡、気配が映し出された映像と音に耳を傾けていると、あたかもそこに坂本氏がいるかのような存在感を感じます。

《LIFE–fluid, invisible, inaudible…》
1999年に行われた坂本龍一氏のオペラ『LIFE』をベースに構築された音と映像によるインスタレーション作品。

頭上に浮かぶ9つの水槽には霧が充満し、映像が投影されています。
そしてスピーカーから鳴り響く音。
映像と音の大半はオペラ『LIFE』で使われたものです。

揺らめく霧を通して投影された映像は、霧が濃い時には鮮明に、霧が薄い時には水槽内の水が揺らぎ不鮮明なものに。

無限に変化していく映像とサウンドに包まれながら、ふらふらと歩みを進めていくと幻想的な世界に誘われます。

《LIFE-WELL TOKYO》霧の彫刻 #47662

これまでにも霧を使ったインスタレーション作品を発表している坂本氏。
今回は美術館地下2階のガーデンが会場。

展覧会開催中は基本的に30分おきに「開演」するこちら。
両サイドから霧が湧き出てきて、それが互いにぶつかりあい対流を生み上空へと昇っていきます。
その霧が舞い上がる動きがカメラで捉えられ、瞬時に坂本氏による音へと変換されるというインスタレーション作品。

この作品は特に子供達に大人気で、霧の中走り回る子供達の姿がとても印象的でした。

《Music Plays Images X Images Play Music》
会場内の最後を飾るのは、坂本氏、岩井敏夫氏による音楽と映像のコラボレーションパフォーマンス。

会場には実際に坂本氏が愛用していたMIDIピアノが。
MIDIピアノは演奏データをコンピューターに転送・共有するための規格(MIDI)を利用したピアノのこと。

そこに1997年に披露された坂本氏の演奏を記録したMIDIデータと実際の演奏中の姿を撮影した映像を組み合わせ、まるで坂本氏が目の前で演奏しているかのような空間を作り出していました。

先鋭的なメディアを使いこなし、絶えず新しいものを追求していた坂本氏の原点が垣間見れるようでした。

坂本龍一 | 音を視る 時を聴く
会期:~2025年3月30日まで
会場:東京都現代美術館
開館時間:10:00-18:00 ※入場は閉館の30分前まで

【臨時夜間開館】
実施日:3月7日(金)、14日(金)、21日(金)、28日(金)、29日(土)
開館時間:10:00-20:00 ※入場は閉館の30分前まで

私的には普通の個展と違い、目や耳、体で感じることの出来る今回の個展は嫌いじゃありません。
但し、時間が限られていたため、消化不良というのが正直なところ。
この展示を味わうには一日時間をゆっくりかけて観るのがおすすめです。

そして、ある程度坂本龍一氏について、晩年どういう活動をしてきたかなどの知識があるともっと楽しめるのではないでしょうか。

個展を観に行ったあと、prime videoで久しぶりにこれを。

監督の大島渚氏から『戦場のメリークリスマス』の出演依頼を受けた際に、「映画音楽もやらせてもらえるのなら」と条件を出したのは有名な話。

冒頭で流れる「Merry Christmas, Mr. Lawrence」はとにかく最高です。
そして、デビッド・ボウイと北野武もたまりません。

坂本龍一と言えば、こちらのYMO(Yellow Magic Orchestra)も。
基本テクノは聴きませんが、以前レコード屋で見つけてジャケ買いしたもの。

YMO結成40周年記念アルバムとして2018年にリリースされた「YMO / NEUE TANZ」のLP。DEE LITEのメンバーでもあるテイ・トウワが監修・選曲を行っており、YMOの楽曲だけでなく、メンバーのソロ作品も収録されています。

クラシックや民俗音楽にテクノポップまで。
その音楽性の振り幅に驚かされます。

そして、ジャケットのアートワークは海外で注目されている五木田智央氏。

TOGAとのコラボレーションなど、ファッション業界や音楽シーンから注目を集めている五木田氏のアートワークがカッコ良い。

そんなこんなで坂本龍一ウィークを楽しませて頂きました。
「坂本龍一 音を視る 時を聴く」は3月いっぱいまでの開催。
気になる方はお早めに!!

『番外編』
東京都現代美術館のある清澄白河はパンとカフェの激戦区。
となれば行かないわけにはいきません。

3連休中日ということで美術館も激混みでしたが、カフェも例に漏れず。
この日3軒目にしてようやく入れたのがベーカリーを併設したコーヒーショップ「B²(ビースクエアード)」。
ベーカリー工場とコーヒー焙煎工場が一体となったインダストリアルカフェです。

こちらはイートイン席が少ないので、テイクアウトの人が目立ちます。
それもあってか、運よく席をキープすることが出来ました。

天然酵母のパンはクオリティの高さに定評がある十勝・前田農産の小麦粉を使用。

3軒目にしてようやくありつけた軽めのランチには、ソーセージがまるまる1本入った”ソーセージフランス”をチョイス。
パリもち食感のパンがとにかく美味しい、そして粒マスタードのアクセントも最高でした。

パンの食感と味が好みだったので、バゲットを自宅用に購入。
翌日も、クリームチーズで美味しく頂きました。

そしてこの日、激混みすぎて入れなかった1軒目。
iki ESPRESSO」。

こちらは本格的なフードも楽しめるニュージーランドスタイルのカフェ。
こちらの「エッグベネディクト」食べたかったなぁ。

こちらは「iki ESPRESSO」の2号店「iki Roastery&Eatery」。

川沿いに佇むこちらは、工場地帯に作られた建物をリノベーション。
天井も高く開放感のある店内で、美味しいランチとコーヒーが頂けます。

もちろんこちらも激混み・・・同じく断念せざるを得なかった2軒目です。

ということで、東京都現代美術館の近辺にはたくさん美味しいパンとコーヒーが揃っています。
皆様もアートと食を楽しんではいかがでしょう。

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