先日行われた井上尚弥とネリの一戦は見ましたでしょうか?
1ラウンド目の井上尚弥のダウンはびっくりしました。
34年前に同じ東京ドームでマイク・タイソンがジェームス・ダグラスの右アッパーからの連打でダウンを奪われKO負けした話が話題になっていたのでまさかと思いましたが、プロ初ダウンにもかかわらず8カウント待ってから立つというさすがの対応。
最終的にはネリをロープ際に追い込んで連打の後の右で勝利。
素人目で見ても凄かった!
相手のネリはメキシコのボクサー。
元WBC世界バンタム級王者。元WBC世界スーパーバンタム級王者。世界2階級制覇王者。
2017年と2018年に元WBC世界バンタム級王者山中慎介と対戦しましたが、初戦はドーピング違反、2戦目は体重超過で王座剥奪、日本では「悪童」と呼ばれてました。
今回の試合は、山中戦の時のようなことが起きないように1か月前から相手陣営から毎日の体重の報告、ドーピング検査は5、6回はしたそうです。
そんな因縁のネリを倒したとなればスカッとするに決まってます。
途中リング上にお笑い芸人のロバート山本さんがいたのもびっくり。
インスペクター(試合進行役)として完全に芸人オーラを消してました。
井上尚弥のこれまでのKOシーンをまとめた動画がYoutubeに色々あります。
何度も見ちゃう。
鳥肌もんですので検索してみてください。
そんな興奮冷めやらぬ状態で、前から気になっていた映画「Counter Punch」を。
新人、アマチュア、プロと異なる立場のボクサー3人を追ったドキュメンタリー映画です。
監督のジェイ・バルジャーはかつてアマチュアボクサーで、ボクシングに対する情熱から、アメリカのボクシングの現状を捉えるためにこの映画を制作。
マイクタイソンが現役だった頃とはまた違う現代のボクサー達のリアルな現状を知ることができます。
更生施設としてのジムの在り方も良かったし、無敗であることの価値にこだわるばかりに、強い相手が来たらベルトを返上するなんてことがリアルに描かれていたり、ヘッドギア無しで連戦しなければならない環境でもオリンピックに出る為にアマチュアで戦い続けるボクサーの姿も心打たれます。
ボクシング好きな人も、そうではない人も興味が湧いたら見てみてください。
プロボクシング、オリンピックでのボクシングがより楽しめます。