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そうだ 京都、行こう。 龍めぐりへ

2024.12.19

2日目の朝は喫茶店の朝食からスタート。

京都市はコーヒーの消費量が日本一で、古くから喫茶店文化が根付いている街。
せっかくなら一日は喫茶店で朝食をと思っていたら、ありましたいいお店が。

それがこちらの「高木珈琲店 高辻本店」さん。
京都を代表する老舗珈琲店「イノダコーヒ」出身の3人の方が共同出資して始められたそうです。
元々プリンが美味しそうでチェックしていたお店。それがなんとホテルの真横に。
これはありがたい。

という事で部屋を出て1分、「高木珈琲」さんに到着。

普通にモーニングを頂く予定でしたが、やはりプリンも食べたい。笑
モーニングをシェアし、プリンも注文することに。

トーストにスクランブルエッグ、ポテサラ、ソーセージがのったモーニングセット。
シェアしても一人分がこの量。これで十分です。

喫茶店の分厚いトーストって、何故こんなに美味しいのでしょう。

そして、朝からプリン。

もちろんプリンはシェアせず、一人1個注文。

念願のプリンが食べられて超幸せ。
大好きな昭和の固めプリン、苦みのあるキャラメルソースも最高です。
午後の時間はかなり混むらしいのですが、モーニングの時間は観光客も少なく静かな雰囲気。
こちらに行くならモーニングの時間帯がおすすめです。

因みに、こちらは今では珍しい喫煙OKなお店。
朝は空いていてたので気になりませんでしたが、たばこの煙が苦手な方は混みあう時間帯を避けた方が良さそうです。

パワー注入した後は、最初の目的地 銀閣寺へ。
銀閣寺の名で親しまれていますが、正式名称は東山慈照寺。

金閣寺は2度訪問していましたが、銀閣寺は初。
朝一番で人が少なく、ゆっくり見ることが出来ました。

足利義政が金閣寺に対抗して建てた銀閣寺。

とはいえ金箔が貼りめぐらされている金閣寺に対して、銀閣寺は銀箔が貼りめぐらされているわけでもなく質素な趣き。なぜ銀が貼られていないのか諸説あるらしいですが、今となってはこの素朴な佇まいが実にいい。

日本特有の詫び錆びの美学が感じられる場所。
きらびやかさはないけれど、静かな佇まいでとても落ち着きます。

銀閣寺の奥には、高台に展望台があります。

展望台までは木々も多く苔の生えた自然豊かな庭園が広がっています。
庭園を眺めながら階段を昇っていくと到着。

ここからの景色が最高。

美しい日本庭園に佇む銀閣寺とその背後に迫る東山が織りなす風景。
紅葉はまだまだでしたが、それでもこの美しさ。心が洗われますね。

銀閣寺を堪能した後は、哲学の道を通り法然院へ。

法然院は東山の山間に佇む小さなお寺。
有名なお寺ではありますが、拝観できるのはお庭だけという、他の観光寺とは一線を画す場所。

苔でおおわれた茅葺の山門とそれを取り巻く色鮮やかな紅葉がとても美しく、小さいながらも人気のお寺なんです。

がしかし、見ての通りもみじ全く色づいていませんでした。残念。
今年は暖冬の影響で紅葉も遅く、色づく前に枯れてしまう木も多いそう。

本来であればこの景色が見れたはずなんですが、こればかりはしょうがないですね。

この後も哲学の道を歩きながら、祇園エリアまで歩きます。

2日目のランチはこちらの「京の米料亭 八代目儀兵衛」さん。
場所は八坂神社の目の前。

こちらは名だたる名店を取引先にもつ京都の老舗米屋による料亭。
五ツ星のお米マイスターが全国各地の産地へ足を運び、最も出来の良いお米を厳選しブレンドした拘りの銀シャリが頂けます。

この日注文したのは、お米に合う6種類の料理が頂ける満開御膳。

お造りや天ぷら、銀鱈の西京焼きなど、どれも間違いのないおかずばかり。

そしてこれが主役の銀シャリ。

オリジナルの土鍋炊飯釜で炊き上げた御飯。
驚くほどつやつや、見ただけで美味しいのが分かります。

テンション上がり過ぎて写真撮り忘れたけど、御飯おかわりすると頂けるおこげが最強。
物凄くお腹いっぱいだったけど、どうしてもおこげが食べたくて二杯目いきました。
なので、最初の一杯目は御飯を少なめに注文するのをおすすめします!

おこげの画像気になる方は、検索すると出てくるので、そちらを是非チェックしてみて下さい。

ランチでお腹いっぱいになった後は、建仁寺へ移動。

この建仁寺は鎌倉時代から続く京都最古の禅寺。
今から約600年前に、あの有名な一休さんが漢詩を学んだお寺と言われています。

建仁寺には双龍図や風神雷神図屏風など見どころが多く、今回の神社仏閣の中でも特に行きたかった場所です。


本坊を入るとすぐに見られるのが、かの有名な国宝 風神雷神図屏風。



の複製。笑

国宝指定を受けたオリジナルの風神雷神図屏風は博物館に所蔵されているため、ここ本坊で見られるのは複製なんです。とはいえ、最新の技術と京都の伝統工芸の技術を屈指し再現した高精細複製品は、オリジナルと見まがう出来だそう。

という事は、ほぼオリジナルです。笑

そしてこちらは、海北友松によって桃山時代に描かれた方丈襖絵 「雲龍図」。
の高精細複製。笑

こちらも重要文化財のため、オリジナルは博物館。
まあまあ、後世に残すためにはこれも致し方ないです。

そして一番見たかった法堂の天井に描かれた「双龍図」。

この双龍図は創建800年を記念して2002年に描かれたもの。
という事で、これはオリジナルです。笑

畳108畳にも及ぶ壮大な水墨画は、小泉淳作画伯の手により約2年の歳月をかけて描かれました。

名前の通り、絡み合うように描かれた二匹の龍が圧巻です。

建仁寺の魅力はアートだけでなく、こんな所も。

方丈の縁側に座って眺めることが出来る端正な枯山水のお庭「大雄苑」もとても優美でした。

建仁寺の拝観を終えた後はこちら「ぎおん 徳屋」さんで一休み。

国産わらび餅粉で作った本わらび餅など、厳選素材と作りたての美味しさにこだわった甘味処。
前回の京都旅行の際に行列が出来ていて気になっていたお店です。

これがその国産わらび餅粉で作った「徳屋本わらび餅」。
黒みつときな粉で頂くのですが、このわらび餅の弾力が凄い。

お箸でつかむと軽く4~5cm伸びます。これにはびっくり。
この食感はやみつき、完全にハマります。

スタッフの方から余った黒みつときな粉を中央の氷にかけてかき氷として召しあがってくださいと。
そんな楽しみ方もあるの?
これがまたすっきりとして美味。一滴も残さず綺麗に完食いたしました。

この日も一日中歩いていたので、一旦ホテルで一休みし夜はこちら割烹「志る幸」さんへ。

こちらは昭和7年創業の白みそを使ったお味噌汁が有名なお店です。
場所は河原町の京都らしい小路を入ったところにあります。

店内は能舞台を模した座敷を囲むカウンター席と、壁際にも三条・五条大橋の欄干を見立てたカウンター式のテーブル席があります。

こちらが今回注文した「利久辨當(りきゅうべんとう)」。

季節のかやくご飯と肴5種のお膳に汁物が付く名物メニューです。
豆腐とねぎの白味噌のお味噌汁は、別料金で鱧や湯葉などの具材を加えることが出来ます。

一番人気はおとしいもだそうですが、私は冬のみの限定お雑煮に変更。
お椀のお味噌も赤味噌、合わせ味噌におすましと選べるそうですが、そこはせっかく京都に来ているので白味噌で頂きました。

普段お味噌汁は合わせ味噌派ですが、白味噌の優しい甘さがお餅に合う!!
お雑煮なら白味噌もありだなと新しい発見です。

2日目の最後は、東寺のライトアップを。

清水寺同様、秋の限られた期間のみ行われている夜のライトアップ。
昼間とは違う幻想的な風景が見られるとあって、かなりの人混み。

そしてこの水鏡に映る綺麗な五重塔。
一日の疲れも吹き飛びます。

国宝の五重塔は826年に弘法大師によって創建されましたが、落雷などによって4回ほど焼失、現在の塔は1644年に徳川家光が着手し再建されたもの。

高さ約55mと日本一高い木造塔で、その迫力たるや圧巻です。

東寺の講堂にある立体曼荼羅。

弘法大師空海の密教の教えを表現する21体の仏像。
その内15体は平安時代の作品で、そのすべてが国宝だそうです。

講堂内は撮影禁止なのでカタログの写真ですが、実物はこの何倍もの迫力があります。
この圧倒的なオーラ、見る価値ありです。

今年は終わってしまいましたが、夜間特別拝観は午後6時~午後9時30分まで行われています。
夕食後の散歩がてらに拝観できるので、来年京都旅行を検討されている方おすすめですよ。

めちゃくちゃ歩いた2日目もこれにて終了~。

最終日の「そうだ 京都、行こう。 嵐山へ」編に続く。

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