先日の休みは前から気になっていた隈研吾さん設計の「角川武蔵野ミュージアム」を見に東所沢まで。
以前、同氏設計の「OKA CAFE」をブログで紹介しましたが、こちらはまたがらりと趣の違う建物。
木材をふんだんに使った日本的な建築を数多く手がけている隈氏ですが、こちらのミュージアムは全面を石で覆われた外観が特徴的。「地形そのものが建築になったような美術館を作りたかった」という言葉通り、大地からそそり立つ巨大な岩をモチーフにした建築物となっています。
高さ30メートル、その大きさたるや半端ない。
60面以上の多角形を組み合わせたという複雑な外観。
近くで見ると確かに多角形の集合体、その複雑さがよく分かります。
隈氏の建築は自然と調和するようなデザインが多いですが、中でも今一番気になっているのが熱海にあるこちら。
熱海のアカオハーブ&ローズガーデン内にあるカフェ『COEDA HOUSE』。
全面が硝子のため景色に溶け込み、遠目からだとまるで一本の樹のようなファサード。
この景色あってこそ成り立つ素敵な建築。
この『COEDA HOUSE』も機会があれば是非訪れたい場所の一つです。
外観からでは建物内の構造が見えませんが、中は5層のフロアで構成されています。
こちらは有名な高さ8mもある「本棚劇場」。
もちろんこちらも隈氏の設計。
4階、5階を突き抜けたこの空間だけで、なんと30,000冊の本が納められています。
4階から5階へ繋がる階段にも所狭しと本が並んでいます。
もう、とにかく本だらけ。
そして毎時20分ごとに「本と遊び、本と交わる」をテーマにしたプロジェクションマッピングが上映されています。
劇場とうたっているだけにエンタメ度が高い。
ただ真剣に本を探していると急に暗くなるので、本探しの中断を余儀なくされます。笑
とりあえずこのミュージアムの仕組みが分からないのでガイドを。
エリア内の本は一部を除いて自由に読むことができるそう。
ちょっといつもと違う空間での読書はワクワクします。
今では角川文庫を始め幻冬舎、光文社文庫など、刑事小説やミステリーを中心に読み漁っていますが、本に興味を持ち始めたのは角川文庫からだったように記憶しています。
それこそBOSSが以前ブログで紹介していた作家 片岡義男氏の作品、「彼のオートバイ、彼女の島」がそれ。
小説の中に出てくるお洒落な人達に子供ながらに憧れていました。
角川文庫と言えば、角川春樹による文学作品と映画製作を連動させる戦略が一大ヒット。
「Wの悲劇」や「セーラー服と機関銃」、「犬神家の一族」などなどヒット作は数知れず。
特に「時をかける少女」は、実写映画、テレビドラマ、アニメ映画とこれまで何度も映像化され、その数なんと9作。
人気の程がうかがえます。
本当は「彼のオートバイ、彼女の島」が読みたかったけど見つからず。
この日は「Wの悲劇」を読むことに。
通称なんちゃって速読。
速読と言い切れるレベルじゃないけど、まあまあ早い。
この日も集中して「Wの悲劇」を読み切りました!!
本棚劇場の手前には、25,000冊の本が9つの文脈やテーマにそって配置されている「エディットタウン-ブックストリート」があります。
このエリア内の至る所に椅子やテーブルが置かれているので、皆それぞれ気になる本を持ってきてはここで読書をする感じ。
『Front Row アナ・ウィンター ファッション界に君臨する女王の記録』。
去年の12月に発売された『ANNA アナ・ウィンター評伝』は買いたいんだけど、その前にこれ読みたい。
タイトルだけだと『ベルサーチを殺った男』も、めちゃくちゃ気になる。笑
「MARGIELA THE HERMES YEARS」
2017年から2018年にかけて開催された展覧会に際して発行された写真集。
Martin Margielaが1997年から6年間に渡りアーティスティックディレクターを務めた通称「マルジェラ期」と呼ばれる時代のエルメスを紹介したもの。
まさに一番好きな最高の時代。
こんな貴重な本もゆっくりと見ることが出来るなんて最高な時間です。
ミュージアムがあるところざわサクラタウン内には「角川食堂」なるものも。
ここは一般の人も利用可能なKADOKAWA直営の社員食堂という位置づけ。
埼玉県で採れた食材を主とした美味しい料理が頂けます。
テイクアウトコーナーもあり、店内はかなり広々。
左がトマトの酸味が効いたスパイスチキン、右が植物性の食材のみで作った野菜の旨味たっぷりの角川食堂ブレンドカレー。
付け合わせの3種もその日のとれたて野菜と鮮度も良し。
特に期待せずに行ったのですが、抜群に美味しかったです。
さすがKADOKAWA、抜かりなし。
「角川武蔵野ミュージアム」内にもカフェとレストランがあります。
こちらはミュージアム入口脇にある「角カフェ」さん。
埼玉の特産品でもあるサツマイモを使ったスイーツが頂けます。
私が食べた”おさつきのこ”、サツマイモとタピオカ粉を練って揚げたモッチモチのおさつボールにバニラアイスときな粉と黒みつ。
はい、これ大好き。
そして、アートや建築関連の書籍やプロダクトが並ぶミュージアムショップには埼玉の特産品が並ぶコーナーも。
もちろん。
アートよりポテチ。
建築よりポテチ。
3種類しっかり買って帰りました。
建築も本も大好きな私に取っては大満足の場所。
まだまだ見たい本がたくさんあったので、また時期を見て遊びに行きたいと思います。
「角川武蔵野ミュージアム」
〒359-0023
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
最寄りの東所沢駅からGoogle Mapの指示に従わずふらふら歩いていると、道中に可愛らしいお店を発見。
私のアンテナがビビッと反応。
そんな時はすぐに検索。
はい来た~、食べログ百名店にも選ばれているパン屋「Bell Teco」さん。
ルート通りに歩いていなくて大正解。
なんか食に関してはこういう感が働くんです、わたし。
推し活中のアップルパイとミニバケット、ミルクスティックを購入。
ミルクスティックは撮る前に食べてしまい画像はありませんが、百名店だけに味はどれも抜群。
山田レーダー恐るべし。