最後は京都旅のアート編です。
神社仏閣編で書きましたが、「京セラ美術館」も今回の旅の目的の一つ。
1933年に洋風建築に和風の屋根をかぶせた和洋折衷の「帝冠様式」取り入れて建築されたこちら。
現存する日本で最も古い公立美術館建築とのことで、一度は訪れてみたいと思っていました。
建築家 青木淳氏、西澤徹夫氏の手によって、2020年春に新しく生まれ変わりました。
竣工当時の建築様式や外観を可能な限り保存したうえで現代的な機構を加える大規模な修繕工事。
広場を掘り下げ地下にエントランスを設けることで歴史的建築の外観はそのまま残されています。
地下1階のメインエントランスから大階段によってつながる「中央ホール」。
もとは展示室として使われていた大陳列室が当時の雰囲気はそのままに、美術館の様々な場所へとつながる「中央ホール」として生まれ変わっています。
天井高16m、幅20m、奥行き30mと巨大な空間は、戦後の駐留軍に接収されていた時期にはバスケットボールコートとしても使われていたそう。
真白な空間に佇む螺旋階段の描く曲線がとても優雅で素敵でした。
そして今回のメインイベントでもある「アンディ・ウォーホル・キョウト展」。
本来ならば2020年、京セラ美術館のリニューアルオープンを記念して行われるはずだった本展。
新型コロナウイルスの影響でやむなく延期になり、2年の時を経て待望の開催となりました。
アメリカ・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館の所蔵品より、日本初公開の作品約100点を含む200点以上が展示されるとあって期待も膨らみます。
「アンディ・ウォーホル・キョウト展」はアンディ・ウォーホルの無名時代から晩年まで人生をたどるような大回顧展となっています。
5章からなる構成の本展。
もともと商業デザイナー、イラストレーターとして活躍していた1950年代初頭から1960年代の作品からスタートします。
これはドローイング(線画)に簡単な版画技法を合わせたブロッテド・ライン(にじみ線)という手法を確立したころの作品。
上の作品は1974年 二度目の来日の際に立ち寄った京都で触れた文化に感銘を受け描いた手彩色によるスクリーンプリントの生花。
1970年代 ポップアートのムーブメントの中心人物になったウォーホル。
第3章では彼の代表作のひとつでもある肖像画シリーズなどが勢揃いしています。
ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館所蔵、門外不出といわれる「三つのマリリン」も見どころ。
夕方を狙って行ったので、そんなに混んでなくゆっくり鑑賞することが出来ました。
朝一番か、夕方ごろがおすすめかも。
撮られていることにも全く気付かないほど真剣です。
自室に飾っているアンディ・ウォーホルのエキシビジョンポスターもブリロの箱。
この箱欲しい。笑
敬虔なカトリック信者だったウォーホル、彼の死の1ヶ月前にイタリアで展示された作品となります。
聖書にまつわる主題と同時に人間の生きる世界が儚く移り変わっていくことも表現されているそう。
今回思い立った京都旅のタイミングで開催されていた「アンディ・ウォーホル・キョウト展」、しっかり堪能することが出来ました。
もちろん最後はポスターやらポストカードもろもろ7点ほど購入。
今回の京都で一番の散財でしたが大満足の一日となりました。
SDのスタッフ皆仲良くさせて頂いている書道家 神郡宇敬氏のグループ展。
1月4日から31日まで開催とタイミングもばっちり、最終日に行った三十三間堂からもすぐだったのでお邪魔してきました。
いつもは親しみを込めて神さん(カミサン)と呼ばせて頂いていますが、1924年大正時代に創設した書道流派 温知会の三代目にあたる立派な書道家の先生。
現在は京都で活動をしていますが、東京生まれ、東京育ちのサーファーであり、カリフォルニアで誕生したサーフブランドRVCAとコラボレーションするなど、ファッションにも精通するとてもお洒落で素敵な方なんです。
-釈文-
茶室の中は静かにさえわたり
いただく一服のお茶の何と清々しいことか
以前に自分の名前を上手に書くための見本書きを頂いたんですが、こんなすごい書道家の先生になんて贅沢なお願いをしたんだと猛省しております。
書いて頂いた見本書きは家宝にさせて頂きます!!笑
いつも音楽やサーフィン、スノーの話などで楽しませてくれる神郡氏の作品が見られる絶好の機会。
伺うことが出来てほんと良かったです。
今回は連絡をせず伺ったのでお会い出来ませんでしたが、次回京都に行くときは連絡しますね。